きようなできごと

記憶力が足りない

絶対に絶対に許さない

ひどく憂鬱な日々が続き

もう、先が見えない

だめかと思っていた時

ネットで、ある記事を

読みました

 

それは

呪いの実行について

でした

 

様々な方法があるなか

私は、その中のひとつを

実行する事に決めました

 

細かい準備の後は

とにかく毎日

呪いたい相手を想いながら

絶対に許さないと

ノートに書き続ける事にしました

当時

私は、社会から隔絶されていたため

時間だけは、あったのです

 

そして

ノートが、13冊目に届いた時

私をおとしいれた上司が

亡くなったのを聞きました

ついに、効果があらわれたのです

それでも、私は続けました

 

すると

嫌味をいってくる同期

こちらの話を聞かない取引先の担当者

セクハラしてくる部長

次々に亡くなっていったのです

 

「おい、ちょっと待てよ」

「なに」

話をさえぎられ

俺は、とまどう

 

なんの流れか

怖い話大会になり

それぞれが、持っている話を

している最中だった

 

「それ、本当の話なのか?」

こいつは、俺の会社の同期のコウイチ

あまり怖い話が得意ではないらしい

 

「まあ、どうだろうなあ」

ネットで見た話をしただけだ

「お前は、どうだ怖かったか?」

俺は、この部屋の主

同期の鍋子に、声をかける

きょうは、同期で集まっての

鍋パーティーをしていた

 

それでも

鍋子は、黙ったままだ

「おい、どうしたんだ?」

俺は、立ち上がり

鍋子に近付こうとしたが

ガシャン

足元がふらついて

近くにあった、ちいさな棚に

手をかけたが

かけてあった布をつかみ

そのまま、床に倒れた

 

「おい、大丈夫か」

コウイチも、立ち上がろうと

するが、そのままこけた

それでも

鍋子は、黙ったままだった

 

部屋に、沈黙が訪れる

 

「どこで知ったの?」

鍋子は、ちいさく言った

 

「どこってなに?」

俺は返す

からだが、しびれて動けない

 

「その話、どこで」

独り言のように、鍋子は言う

 

「だから、ネットで見て」

うまく動かない腕を動かし

立ち上がろうとするが

うまくいかない

さっき、倒れた衝撃で

棚から落ちたノートが

床で、ひろがっていた

 

そこには

ページ一面に

「絶対に許さない」

の文字が

一緒に落ちたノート全部に

それが、びっしり書いてあった

「あれ、なにこれ」

俺は、震える声で言った

 

「からだ、動かないでしょ」

鍋子は、ゆっくりと立ち上がる

 

「ふたりとも、死んで」

料理上手な鍋子は

たくさんの調理器具

なかでも

様々なものを切れる

包丁セットが

お気に入りだと聞いた

その中でも

一番よく切れるという

肉切り包丁を

鍋子は、思い切り振り上げた

 

 

 

「って、言う話なんだけど」

 

部屋の中は、静まりかえる

つよしの持ち込んだ怖い話は

あまりにも、怖かった

「なにその話、聞いたことないんだけど」

茜は、強がっているが

あたりをキョロキョロして

目が泳ぐ

「京子も怖かったよね」

茜が、言うが

京子は、うつむいて黙ったままだった

「そんなに怖かったか?」

つよしは、京子に肩に手をかけようと

するが、強く手を弾かれた

「な」

つよしは、そのまま

バランスを崩して倒れた

「どうしたの?あれ」

茜も、その場に崩れる

 

からだがしびれて動かない

ふたりを、見下ろし

京子は言う

「絶対に許さないから」

 

 

話はそこで終わっていた

ネットで怖い話を読むのが好きだ

でも、この話

結局、なんなんだろう

なんというか、オチらしい

オチもなく

そう、考えていると

部屋の壁に、なにか動いた

 

虫かな

と思い、そちらを見ると

壁に、赤いしずくがたれていた

というか

壁から、しみだしている

 

見ていると

やがて、それは文字に見えてきた

赤いペンで、書いたような

「絶対に許さない」

 

 

仮に私が太陽を超える存在になったとしても

What are she got

over sun need

now attend more

out you geek need

two late take know

 

hard day's night

meets gift one

totem paul mood read

What's kind core need one

michael and

 

 

アカウント停止危機と凶悪なネコの可能性

アプリで見る時

センシティブな投稿、画像は

みれないまま、そのままで

使っていたのです

 

好きなミュージシャンの

投稿した画像が

センシティブになってて

どうしても気になり

とりあえず

パソコンから見てみた

 

猫の画像でした

 

まあ

どうしようもなく

凶悪な猫の

可能性は

まだ、捨て切れませんが

 

 

 

半透明

大切な鉄道模型コレクションを

処分した次の日

お父さんは、だいたい半分くらいになった

 

なにが?

からだが半透明になったのだ

 

それでも

お父さんは

あまり気にしていない様子だったから

わたしもなんだか笑った

 

でもそれから

お父さんの存在感も半分くらいになった

 

時々家からいなくなる

もちろんいる日もある

ただ

気がかりなのは

他の家族は

それをまったく気にしている様子がないことだ

 

このままだと

本当に消えてしまいやしないか

わたしは

手放した鉄道模型

取り戻そうと

家族に相談したが

 

そんなもの

そもそもあったか?誰のもの?

お父さんとの記憶自体も

なんだか消えかかっていた

 

お父さんを探す

どこにもいない

お父さんは縁側にいた

前よりも薄く

四分の一くらいにうすくなっていた

 

わたしだけでも

お父さんとの思い出を

大切に

思い出

誰との?

 

つめたい風がふきぬけた

それは

「ありがとう」と聞こえたが

たぶん気のせいだ

 

 

バス停で、あと60分

ああ、1時間

さっきのあれを逃したことにより

1時間、次のバスまで1時間だ

 

「それじゃあ、さ」

先程まで座っていたベンチに

男は座りなおし言う

「僕が君を殺そうとした時の事を話そう」

 

ああ、めんどくさ

G子は思う

なんだ、この思わせぶりな

ストーリーテリング(笑)

ただ

これから先の、1時間

それをしのぐための、エンタメ

なにかしらの時間つぶしが

思いつくわけもなく

(なにしろこのあたりはなにもない)

 

「まあ、聞いてもいいけど」

このへんな

知らない

顔は、まあまあな

知らない男が

なにを語りだすのか

私を殺す?殺した?

なんなん、こいつ

 

偶然のバス停で

はじめて出会ったように

思えたあの時は

結果的に、ラストシーンだった