きようなできごと

記憶力が足りない

画像とか出せるとわかりやすいんですけど

わたし

いまだに、携帯電話つかってるんですよ

ガラケーですね

 

それを、つかってて

なんか、電波悪いなって

と、思ったら

なんか、アンテナが握るあたり

本体下部にあるみたいで

 

しかたなく

音出るほうの、上のほうを

つまむかたちで、通話してたんですけど

これ、Lじゃんて

DEATH NOTEのエルじゃんって思って

 

つかってる機種も、L-04B

 

あやまった認識

「結局さ」

「うん」

「あの中で、何やってるんだろうね?」

「わかんない」

 

「なんかさ、秘密があるんだよ」

「たとえば?」

「そうだな、おいしいパンが配られるとか」

「うそ、いいね」

 

「あの、パンおかわり自由の店みたいなさ」

「お姉さんが、カゴ持ってきて?」

「そうそう、カレーだとしたらナンだね」

「そんな、イベントかあ」

 

「いってみたいなあ」

「もしかしたらさ」

「え、なに?」

「中は、フリーセックスだったりして」

「いってみたーい」「いってみたーい」

「おい、声をそろえるな」

 

「いつ来た!」

「いま来た!」

「おつかれ」

 

「そうだ、頼まれたもの買ってきたよ」

「おお、ありがとう」

「なに、それ?」

 

「これ、どうすれば」

「フタとって、入れる、あとシールはがして」

「ほうほう」

 

ボクは、それに触手をズブリと入れた

 

「あっ」

「消えたね」

「なんでだ」

 

「どうして」

「どっかに転送されたぞ」

 

同じ頃

花とみどりと食の博覧会イベント会場で

なぞの生命体が、突如出現

からだをひきづりながら、海へ逃げた

と、いうニュースが

 

最終的に死ぬ話

「世の中には、右も左もないぜ」

って、言ったんです

そしたら

「どっちが、どっちかわからないだけだろ」

って

 

確かに、そうですよ

朝、いつもの角で立ってる、警察官

「ちゃんと、左走れ」って

 

左っつったら

おわん、持つ方らしんだけど

ほら、俺

どっちでも、はし持てるじゃないすか

だから

その時の、気分によって

おわん持つ方、変わるんすよ

だから、ね先生

 

せめて、妄想だけでも

その日も

いつもの、カフェにいた

 

おしゃれに、カフェオレでも

すすりたいところだったが

すぐさま、かばんから

最近手に入れたゲーム機

携帯もできて、テレビにもつながるあれ

を、取り出し

ヒゲのおじさんが、カートに乗るゲームをするんだ

 

とはいえ

僕は、別段うまいわけではないのだが

なんというか、はまってしまっていて

寝ても覚めても

仕事中にも、気になって

こらえきれずに、いまやっている

というわけだ

 

僕は

夢中になるあまり

ものすごく、亀をぶつけられた、あの時だ

からだごと、動かしながらゲームしていた

もう、なんというか

おだやかな、静かなボサ・ノヴァでも

かかっているカフェで

男が、からだゆすってる

 

話しかけられた時

レースの終わり際で

反応が、遅れた

あまりに、ひとりで盛り上がりすぎたか

 

すると

先ほどまで

ひとつ離れたテーブルにいた女性が

僕の顔をのぞきこむように、見てきた

そして、手の中のゲーム機を指差す

 

なんだ

これが、気になるのか?

すると、彼女は自分のかばんに手を伸ばし

同じゲーム機を、取り出すではないか

 

は?

なぜだか、一緒にレースすることになった

わかる、そうだろう

そんなことが、あるわけがない

 

ただ

彼女が、2位につけて

僕が、1位のレース終盤

僕に、亀をぶつけて

彼女が、1位になった時

 

「よくわからないから、教えてください」的な

それなやつ、では、まったくない

やつだったのだ

 

というか

もはや、おぼえていない

よかったら、明日も、とかなんとか

 

昼休みを

盛大にオーバーして、しかられたが

会社に戻る道は

昨日とは、違ってみえたんだ

 

 

特殊な入り口

あの、最近
特に、涙もろくなったなって話で
テレビで、あるじゃないですか
こどもが、おつかいにいく様子を撮った
あれとか、ほんとだめで
番組の予告とかで
先を想像して、もう泣いちゃってるんですよね

あれ見てると
こどもの姿を収めようと
カメラを持った人が、何人も
そこらを、歩いているんですよね
なんだったら、手に持って
こどもの目線に、かがんでたりして
でも、こどもは気がつかないものなんですね

でもね
こういう事って、今もあるかもしれないなって
だから、僕もカメラで監視されてるんじゃないかって
でも、見つからないんですよね、カメラ
最近は、サイズがちいさいのかも知れないし
というか
街を歩いている人とかも
僕を監視するために、目がカメラになっているロボット
なんじゃないかって
そう、思って
なんか、会社に行くまでずっと後ろをついてきた奴を
殴り倒しちゃって
今、ここにいる
ってわけなんですけど

映像はここで、途切れた
医者は、ゆっくりと言った
「お兄さんは、誰かに監視されている
と、思っていたようで」
「はい、数日前にテレビを見ていた時に言い始めて
昨日の朝、通勤中に」

兄は、真面目でおとなしい性格だった
仕事でストレスでもあるのかと思ったが
同僚の方の話だと、そんな様子もないらしい

「しばらく、様子を見て、すぐに退院できると思いますよ」
「ありがとうございます、ところで兄には会えますか?」
「お兄さんは、誰かに監視されている
と、思っていたようで」
「はい、数日前にテレビを見ていた時に言い始めて
昨日の朝、通勤中に」

兄は、真面目でおとなしい性格だった
仕事でストレスでもあるのかと思ったが
同僚の方の話だと、その様子もなかった

「しばらく、様子」
「あー、おかしいなあ」
部屋のすみに置いてあったロッカーから
ブリーフ一丁の中年の男が出てきて、そう言った

  

同じことばを、繰り返すふたりの
首筋から、手を伸ばし
背中にあるパネルをいじった
 
そして、天井に向かって
「再起動かけましたから、90秒後に
映像明けの所からでーす」
と叫び、中年の男は
再び、部屋のすみのロッカーに戻っていった

 

永遠にリスナー

いやあ、ONGラジオの
ラジオ死期を呼ぶエンマは、やっぱり
いい音楽と、最高のトーク
本当に、最高だよな

ずっと、心配だった
「シーズン13に、突入するかしないか問題」も
無事に、シーズン13に突入しまーす宣言により
解消されたし
これで、しばらくは安心できるな

 

 


いや、待てよ
この先が、ずっと安泰とはいえねえから
今のうちに、シーズン14について
おうかがいを、たてるのは
早すぎるだろうか?
いや、シーズン13すら
誕生するやいなや、その瞬間から
終わりにむかって、走りだしているのだから
遅い事なんて、ありはしないんだな
よし、メールを書こう

ええと
拝啓 ONGラジオ様
エンマ太郎のラジオ死期を呼ぶエンマ 御中
エンマ太郎様


この度は、記念すべき、番組のシーズン13突入
おめでとうございます、と

・・・
・・・・・・

それでは、毎週の放送聴かせていただきます
お体ご自愛ください
ありがとうございました

っと、よし
メール送信を、ぶしゅっと
よし、送信完了

いやあ
これで、わたくし
微力ながらも
ラジオ死期を呼ぶエンマ、シーズン継続に
お力添えできたのでは、ないですかね
どうですかね

これで、安心

 

 


いや、いや、いや、待てよ
近年の歴史あるラジオ番組の終了を
わたし達は、見てきたではないか
ラジオ死期を呼ぶエンマが、その標的にならないと
どうして、言えようか

よし、再びメールソフトを立ち上げ
シーズン14についてのメールを

いやいや
それでは、14、15と安心はできまい

それでは
「一生、ラジオ死期を呼ぶエンマ」宣言でもしてもらおうかしら

いや、待てよ
もしも、エンマ太郎様の
お命が果てようとする、その時には
わたし達、リスナーは、どうすればいいのでしょうか

 


よし、決まった、メールを書くぞ

拝啓 ONGラジオ様
エンマ太郎のラジオ死期を呼ぶエンマ 御中


スーパーパーソナリティ エンマ太郎様
度々のメール、失礼します
わたしは、番組継続を
三度の飯、の次あたりには
切望している、いちリスナーでございます

エンマ太郎様には、たいへん失礼かとは思いますが
頃合いよき頃に、あの世に行ってもらって
あの世の、ONGラジオ様で
あの世の、ラジオ死期を呼ぶエンマを、立ち上げていただきたいのです
そうしたら
わたしも、後を追って
あの世の、ラジオリスナーに

 

羊毛をつんだ家、あるいは

そのダンジョンを出ると、夜は明けていた
あたりを、よく確認して
(クリーパーなどには注意して)
その海辺のダンジョンを、後にした

僕は、疲れていたのだ
大量の石炭を、抱えながら
これは、自分の責任でもあった
何も、幸運Ⅲのつるはしで、掘る事はなかったのだ

確かに、僕は疲れきっていたはずだが
いつのまにか、走りだしていた
一刻も早く、あの冷たいシーツを有した
あの硬いベッドに、潜り込みたいのだ
まあ、昼間だから、眠る事はできないのだが

家につくと
荷物を整理したら
(石炭は、もちろんブロック化済だ)
もう、やる事はなくなってしまった
先週の週刊誌は
もう、本当に穴があくほど、読んでしまっていた

空腹をおぼえたが、パンがなかった
小麦を取りに、畑へ出向く事にした

常に考えているのは
小麦を、どう収穫すれば、効率的なのか
という事をだ
まあ、それを考えているうちに
小麦の刈り取りと、種の植え付けは
すんでしまうのだったが

ふいに、考えが浮かぶ
小麦のまわりに、置いてあるたいまつを
ジャック・オ・ランタンに、変えるべきではないか、と
ただ、僕には、カボチャの持ち合わせがなかった
やれやれと、僕はカボチャを取りに行く

カボチャは、思いのほか良くとれた
手早く、たいまつを組み合わせて
ジャック・オ・ランタンに、仕上げると
設置の作業に、入った

僕が、ジャック・オ・ランタンを設置する時
顔を、南向きにする事に決めていた
それは、このカボチャが育つ際
顔が、南向きになるからだった
それは、ほんのささやかな事ではあったが
これに、背く事はできない、と思っていた

この作業が
どれだけ、作物の育成に役立つのかは
僕には、わからなかった

あたりが、暗くなってきたので
家に帰った
結局、小麦を取りにいったはずが
ジャック・オ・ランタンの設置に、時間を費やしてしまった
僕の胃袋は、限界を迎えていた

チェストの底に、残っていたりんごをかじり
冷たいベッドの、冷たいにシーツに潜り込んだ

眠りに落ちる寸前
「明日は、砂からガラスをつくろう」
そう、思った
 

その冷蔵庫、160km/h

男は、ひどく急いでいる風に、こう続けた

「ここらへんで、冷蔵庫見なかったか?」と

 

オンラインに接続した冷蔵庫は

なかの食べ物から、適したレシピを紹介する

だけの、はずだった

 

いつしか

自走装置をつけ、人間に反逆するようになった

 

そこにあらわれた

冷蔵庫を巧みに乗りこなす、謎のライダー

 

13あった拠点も

ついに、12番目まで、冷蔵庫によって制圧

残された人類に、冷蔵庫を止める術は

 

ただ、食べ物を冷やすという冷遇を受けた、冷蔵庫と

人間たちの戦いが、いま、はじまる

 

「それゆけ!冷蔵庫ライダー ~電源はどこかくるの?~」

 

公開未定