きようなできごと

記憶力が足りない

かなしみのはて

「怒りなんてのは やがて消えるもんだけど かなしみは なんで、こんなに広く そして深いんだろうな」 僕は用意していたこたえを言った 「そうか そうなのかな」 彼は少しおおきな石を かなしみに、投げ入れた 波紋は際限なくひろがり けれど、石が底につく様…

大逆転パイナップルストーリー

なにが 悲しくて もうやめた会社の オフィスの恋愛事情を聞かされてくてならないのだ まあ ごはんをおごってくれる というので 馳せ参じるざるを得ないわけです でも それが なんかハッピーなやつだったら いくらかは、マシーなんだろうけど 不倫からみだな…

最後の修理技師

彼は、仕事場につくなり すぐに、作業をはじめます 基本的にひとりでの作業です 大きな作業場には 所狭しと、壊れたロボット達が 彼は、数少なくなったロボット修理技師なのです かつて 我々人間は、自分たちの仕事を ロボットに奪われまいと、抵抗した時期…

わたしが○○をして得たメリット一覧

無限の空間と救いの甘露

ちいさい頃に 病院の待合室にいると 「俺、もう一生ここから出られないんじゃないか」 っていう気持ちになった 「俺ら、もう奇妙な世界に迷い込んだんじゃないか」 って窓の外から、タモリがのぞきこんでやしないか なんていうか 無限とも言える待ち時間 も…

どおりで空がムラサキ

「そろそろ、キミを 元の世界に、かえさなきゃ」 「そうだね、地球でみんな 待ってるよね」 「実は話さなきゃならないことが」 「え、何」 「ここも、地球なんだ未来の」 「なんだって!!!」 未来の地球では 環境破壊がすすみ いろいろあって ピンク色の大…

モチのブルーズ

あわてんなよ、つまるぜおもち 急いでいると、なにも見えなくなっちまうんだけど 焼いたって、煮立って そのままだっていいんだ よく噛んで、感じゃだめだぜ 俺をやさしくつつみこんでくれるおもち つまらない日なんてないんだ、おもち

ずいぶんと多忙な家柄

後輩が、会社を休んだ お母さんが、亡くなったそうだ とはいっても 実の母ではなく いわく、「遠くに住んでいる兄弟の義理の母」 なのだそうだ 以前にも、こういうことがあって まあ、この時点で 現代にはめずらしく、大家族的に なってしまっているのだが …

とりあってもくれない

「あの時、助けてもらったスズメです」 という、女性がたずねてきた いや、助けた覚えはないし そこは、鶴なんじゃ とは、思ったがドアをあける 「あの時みたいなこと、あなたにも おきるんですなので保険を」

政界するとしあわせになるクイズ

汗だくで ふたりで行う タイミングが重要な 回答者「相撲」 司会「おしいです、問題続きを」 広い空間 大きな羽をたずさて 野犬の群れに、追われながら 緑色の果実を 寝ているドラゴンの額から奪い 幸福という名の道を ふたり手をつないで 一緒にゴールし、…

ずっと見てるよ

昼休みに SNSながめててさ 俺が見て、全然面白くなかった映画をさ めちゃめちゃ絶賛してる人がいて 「あんなん、絶賛とかマジでウゼエわ」 とか、周りの席の人とゲラゲラ笑いながら話してた その日の帰り 昼見てたのSNS、また見てたら つまんない映画の人、…

はじめておもちゃにイラッとした日

「おもちゃ」の「軽作業」で ちいさいのが キャラクターの指人形 おおきいのが こどもがまたがる車、の入った箱 あの日 はじめておもちゃに、イラッとしたんだ

FXXX 8

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未来からテレフォンコール

もしもし わかるかな? そう、僕はキミだよ およそ、20年後の そうなんだ 未来からかけてる 本当なんだ 落ち着いて、聞いてほしい ことがある キミが好きな コンピュータメーカー いずれ 銀座にお店が、できて 新製品に、徹夜で人が並ぶように なるんだ あん…

あの、エクセルとかは

つまり シィピィユゥのヴァイブスをね この、指先から感じとる というわけ マウスでまわすカーソル 我の思考は加速 夜の嗜好はハイソックス わずかなる波動のブレも マウスとカーソルから 感じとりましょう やがて、アプリケーションも ファイルも、フォルダ…

繰り返しの日々

僕は、ゆっくりドアを開けた 「先生、よろしくお願いします」 この先生の所に来るようなって どれくらいだろう ずいぶん、長い間 お世話になっている 病気ほ 一向に回復の兆しを見せない 「きょうは、どうですか?具合は」 僕は答える 「ええ、まあまあです…

もう疲れたあ

最近、タイヤ屋増えてない と、言ったのは 彼女だった そんな感じはしないけど 僕は答える 駅前のタイヤ屋のあとに また、あたらしいタイヤ屋が できたこと 二件のタイヤ屋が あった所に 大きなタイヤ屋ができたこと 彼女は、タイヤ屋のことを話した 僕は、…

Can I see but read

これは、私が体験した話です その日は 朝から調子が、悪くて 起きたんですけど また、寝たんです 寝たか、寝ないくらいに 股間のあたりを 鷲掴まれる、あの感触に襲われました 私は、思った「ああ、金縛りだ」と でも、その時の 私の反応ときたら 「おいおい…

本当にあった事だったら

なにか、悩んでいるんでしょう 彼女は、言った 視線を、天井にとどめながら ああ、まずい でも、もう遅かった それは、私に関することじゃないよね 僕が予約していた back number の曲が、流れる 彼女は、うつむいたママだ 僕は、静かにマイクを、手に取った…

ドラえもんでも無理

やっぱり、書けない もはや、僕には資格がないんじゃないか 年賀状 もう、何年になる そうじをしては、机にむかい 歌合戦の合間に、机にむかい まあ、結局書けない わかっているからだ 書けたとして 送れたとして 「なに」にもならないことを 来年の、豊富 …

最後まで集中できない

友達から聞いてきたという、怖い話の ふたり出てくる登場人物の名前が 「田中」と「山根」で 最後まで、聞けるか自信がない

ゲームのはじまり

目が覚めると 床に寝ていた、知らない床だ そこは 部屋というより、トイレなのか うすい水色のタイル張りだった ただ、ところどころ壁は、はがれ そこらじゅうボロボロだった 私は 割れた鏡の前にある、洗面台 その下からのびるパイプに 片手を、手錠でつな…

泡のむこうで、夏が終わった

こんな 暑い日には、よく炭酸飲んでたわけですよ こどもの頃なんかは おとなになってからは 糖分とか、気になっちゃって 炭酸水なんて、飲んでるんですよ 甘さとか、味っていうより あの、のどのシュワシュワが欲しいだけ だったんだなあ、っていう結論 でも…

大全録音時代

電車のなかは、空いていた 7人くらいが横並びに座る席の まんなかより、少しずれたくらいの所に、僕は座っていた 向かいの席に、人はいない 他の席にも、いないようだった とにかく 気になっているには 僕からひとつ空けた所に座っている男の事だ 寝ているの…

画像とか出せるとわかりやすいんですけど

わたし いまだに、携帯電話つかってるんですよ ガラケーですね で それを、つかってて なんか、電波悪いなって と、思ったら なんか、アンテナが握るあたり 本体下部にあるみたいで しかたなく 音出るほうの、上のほうを つまむかたちで、通話してたんですけ…

あやまった認識

「結局さ」 「うん」 「あの中で、何やってるんだろうね?」 「わかんない」 「なんかさ、秘密があるんだよ」 「たとえば?」 「そうだな、おいしいパンが配られるとか」 「うそ、いいね」 「あの、パンおかわり自由の店みたいなさ」 「お姉さんが、カゴ持っ…

最終的に死ぬ話

「世の中には、右も左もないぜ」 って、言ったんです そしたら 「どっちが、どっちかわからないだけだろ」 って 確かに、そうですよ 朝、いつもの角で立ってる、警察官 「ちゃんと、左走れ」って 左っつったら おわん、持つ方らしんだけど ほら、俺 どっちで…

せめて、妄想だけでも

その日も いつもの、カフェにいた おしゃれに、カフェオレでも すすりたいところだったが すぐさま、かばんから 最近手に入れたゲーム機 携帯もできて、テレビにもつながるあれ を、取り出し ヒゲのおじさんが、カートに乗るゲームをするんだ とはいえ 僕は…

特殊な入り口

あの、最近特に、涙もろくなったなって話でテレビで、あるじゃないですかこどもが、おつかいにいく様子を撮ったあれとか、ほんとだめで番組の予告とかで先を想像して、もう泣いちゃってるんですよね あれ見てるとこどもの姿を収めようとカメラを持った人が、…

永遠にリスナー

いやあ、ONGラジオのラジオ死期を呼ぶエンマは、やっぱりいい音楽と、最高のトーク本当に、最高だよなずっと、心配だった「シーズン13に、突入するかしないか問題」も無事に、シーズン13に突入しまーす宣言により解消されたしこれで、しばらくは安心できるな…