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きようなできごと

記憶力が足りない

アンテナ引きちぎる蝶

そのどでかい蝶は

人を襲いはしないが

家のテレビのアンテナを引きちぎる

だから、俺は

薬局で、買っておいた

害虫駆除用の、蝶用の

スナイパーライフルを取り出してかまえた

それをみたおやじは、こう言う

「おい、安全装置はずれてないぞ」と

害虫駆除用のこれに

そんなものは、ついてないさ

再び、俺はかまえるが

蝶は、となりの家の

山下さん家のアンテナを

引きちぎっていたんだ

俺は叫んだ

「山下さーん、アンテナ、蝶にやられてるよ」

そしたら、山下さん

「ちょっと、あんたのとこも、やられてる」

俺は、あわてて外へ飛び出した

うちにも、でっかい蝶がいたものだ

俺は、スナイパーライフルをかまえる

すると、おやじはこう言った

「おい、安全装置」

俺は、おやじに銃口を向ける

すると、おやじの

背中が、割れて

でっかい蝶が

おやじが蝶なら、俺は

ルラララ ルラララ

 

「これが、歌詞?」

ディレクターは、僕が書いたメモを突き返してきた

「はい、全然できなったんですけど

さっき、突然わいてきて

あの、すいません、字きたなかったですよね」

「字とかじゃねえし、内容だし」

ディレクターは、席を立った

僕は、指で拳銃のかたちをつくり

立ち去るディレクターの、背中めがけて

バーンと撃つ真似をした

 

すると、ディレクターの背中がわれて

でっかい蝶が