きようなできごと

記憶力が足りない

◯◯断ちツアー

世間では、空前の◯◯ブーム

あたらしい◯◯は、次々に発売され売り切れ続出

現在では、◯◯をやりすぎてしまう

◯◯依存症が、社会問題化

そして、ついに

◯◯断ちのツアーが、催されたのだった

 

◯◯断ちツアーは

◯◯に依存しがちな、小学生十数名が

誰も住んでいない南の島で、二泊三日を過ごし

◯◯に依存した生活の改善、さらには

自然とたわむれ、思い出もつくちゃおう

そういうツアーです

 

島の近くの港から、船で出発です

出発ギリギリまで

◯◯をやりつづける、こどもたち

先行きが不安ですが

きっと、帰ってきた時には

 

順調に進むかと思われた、◯◯断ちツアー

二日目に、

なんと、数名のこどもたちが

隠れて、◯◯をやっていたというのです

手荷物の中には、◯◯はなかったはずなのに

なんと、付き添いで来ていた大人から

分けてもらったというのです

 

隠し持っていた◯◯を

全て出させていた、その時

 

空から、とても大きな◯◯が降ってきました

それは、地表に近づくと

ちいさな◯◯に、わかれて

◯◯断ちツアーの、こどもたちと

付き添いの大人たち、全員の手にわたりました

 

こどもの手前、がまんしていた大人も

二日目にして、禁断症状が出ていたこどもたちも

◯◯を楽しみました

 

今回は、失敗してしまいましたが

次回は、砂漠のまんなかとかで

◯◯断ちを、やってみたいです

 

「おい」

編集さんは、勢いよく原稿を投げてよこした

「なんだこりゃ、作文みてえな終わり方しやがって」

そう言うと、編集さんは

ポケットの、◯◯に手を伸ばし

夢中で、触り始めた

 

僕は、やれやれと

喫茶店の窓から、外を見た

空から、細かくなった◯◯が、降ってくるタイミングだった