きようなできごと

記憶力が足りない

本当にあった事だったら

なにか、悩んでいるんでしょう

彼女は、言った

視線を、天井にとどめながら

 

ああ、まずい

でも、もう遅かった

 

それは、私に関することじゃないよね

 

僕が予約していた

back number の曲が、流れる

彼女は、うつむいたママだ

 

僕は、静かにマイクを、手に取った

 

そんな

機能は、ないはずなのに

部屋が、少しだけせまくなって

うすいブルーに、つつまれた