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きようなできごと

記憶力が足りない

ネットこわい

「ねえ、この先の所さ

石原さとみのくちびると、同じ感じするよ

触ってみなよ」

そういって、彼女はペンを差し出した

 

僕は、じっくりとペンを眺めると

「いや、いいよ」

と断った

 

「なんで、なんでよ

触りなよ」

ペンの先を触りながら、彼女は言った

 

僕は、触りたかったけれど

そんな簡単ではないぞ

という意思のようなものを

示してやりたかったんだと、思う

「大丈夫、触らない」

 

何が、大丈夫かはわからないけど

 

「そっか」

彼女は、席をはずした

 

僕は、思った以上に

先程のペンを、眺めた

まあ、確認

それほどまでならば、確認の必要は

あるんじゃないか

石原さとみか、どうかはわからないが

確認したって、いいじゃないか

 

僕は、ペンを手に取り

ゆっくりと、その部分を触ってみた

 

指先に、ビリッとした刺激が走り

それは、背筋を通り、全身を駆け抜けた

 

その模様は

目の前の、本棚の隠しカメラ

天井の隅のカメラ

右手側にあった、カゴにしかけられたカメラ

で収録された映像が

ドッキリ映像風に編集され

彼女の、YouTubeチャンネルにあがっていて

その映像の僕は、何度も何度もしびれていて

本当に、ネットこわい

そう、思った