きようなできごと

記憶力が足りない

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

先生、きのこになる

「この先生、きのこるのは」 教室は、静寂につつまれた 直後、笑いの渦は、僕を飲み込んだのだ ひぃひぃと、息をつきながら 体勢を整えた教師は 「先生は、きのこになる予定はないぞ」 授業終了のチャイムが鳴り 授業が終わっても、僕は呆然としたままだった…

君の雫に恋をした

君の事、ずっと前から知っていたけれど こんな気持ちになったのは、はじめてだ たまたま、みかけたんだ 君は、とても輝いていて、まぶしい 誰よりも、一番声が出ていたし ジャンプの高さも、一番高かった 突然 こんな事言われても びっくりするかも知れない…

宇宙というシリアルに捧ぐ

でもさ 宇宙にある、地球にいる って事はさ 部屋の中でも、アウトドアだし 外に出たって、インドア みたいなものだろう って、言ってみたんだけど 「とりあえず、牛乳買ってきな、いいから」 コンビニまでは、何光年よ

これは、誰が書いたか

先日、親戚が家に来ていた時の事です お昼ごはんを食べていると電話が鳴ったので、僕が取りました それは、家族を装う詐欺の電話でした僕は常々、そういう電話がかかってきた場合その、架空の息子に対して架空の父親を演じきりたい、と思っていました相手の…

あと30秒で

他の漫画は 電子書籍で、大量に買うけど 志村貴子の漫画だけは 本棚に並んでいてもいいはず という、提案は 相手の、長考を促すには 最適だったのだ 世界は終わるのか、はたまた

新入社員の、大いなる目標

この四月から、社会人 いよいよ、会社に務める事になる 他の新入社員とは、違って 僕には、大きなひとつの目標がある それを成し遂げるためには 努力は惜しまないつもりだ 最初のうちは 様々な部署で、いろいろな仕事の様子を 見せてもらったり、研修の毎日…

ネットこわい

「ねえ、この先の所さ 石原さとみのくちびると、同じ感じするよ 触ってみなよ」 そういって、彼女はペンを差し出した 僕は、じっくりとペンを眺めると 「いや、いいよ」 と断った 「なんで、なんでよ 触りなよ」 ペンの先を触りながら、彼女は言った 僕は、…