きようなできごと

記憶力が足りない

先生、きのこになる

「この先生、きのこるのは」

教室は、静寂につつまれた

直後、笑いの渦は、僕を飲み込んだのだ

ひぃひぃと、息をつきながら

体勢を整えた教師は

「先生は、きのこになる予定はないぞ」

 

授業終了のチャイムが鳴り

授業が終わっても、僕は呆然としたままだった

 

僕は

この先、生きのこる、事ができるのだろうか