きようなできごと

記憶力が足りない

最後の修理技師

 

彼は、仕事場につくなり

すぐに、作業をはじめます

基本的にひとりでの作業です

 

大きな作業場には

所狭しと、壊れたロボット達が

彼は、数少なくなったロボット修理技師なのです

 

かつて

我々人間は、自分たちの仕事を

ロボットに奪われまいと、抵抗した時期もありました

ただ、実際にロボットが

労働に使用されると

やはり、強い味方になったのでした

 

当初

ロボットが故障した場合

メンテナンスロボットによって

修理がなされていましたが

ロボットにも、人間に修理してもらえる権利があるはず

という主張が認められてからは

多くのロボットは

人間の技術者によって、修理されてきました

 

ただ

その人数も、この数年で激減

後継ぎもいないまま、修理店をたたむ人も多く

現在では社会問題化しています

 

それでも

ロボット達は、人間の手で修理されるのを

待っています

 

今回

取材をして

やはり、人の技術というのは

限られたなかで、とても貴重なもの

というのを感じました

 

そして

この取材後

この技術者のかたは

作業場で倒れているのを発見されました

死因は、過労のようです

 

わたしも、調子が悪かったので

修理してもらいたかったです

 

なお

もう、この星には

修理のできる技術者はおりませんので

修理の場合は、他の星をお探しください

番号は、以下のフリーダイヤルより